お父さんへ。
先日、松井先生・息子さんと話した内容を、図とともに分かりやすく整理しました。
専門用語にはすべて解説をつけています。日経新聞を読むお父さんなら、きっと面白いと思ってもらえるはずです。
お父さんの会社の会計は、今こう回っています。
松井先生も言っていました。「紙でもらって、一度入力し直す。それが省略できれば、一番いい」と。
中林さんは長年の経験で、お父さんの会社の経理を熟知しています。しかし、その知識が紙と手書きの中に埋もれてしまっているのが現状です。
原票をスキャン(※1)して、AIが自動で仕訳(※2)を作ります。中林さんの作業は「書く」から「チェックする」に変わります。
松井先生の言葉:「AIは学習する。最初は4〜5回、間違えて直す必要がある。でも、そのうち精度がどんどん上がる。中林さんの直す作業そのものが、AIの勉強材料になる」
つまり、中林さんの経験はAIに引き継がれる。中林さんの知識が無駄になるのではなく、AIの中に永遠に残るのです。
松井先生の事務所が、このAIシステムを「データを外に出さない会計AI」として商品化したら、大きなビジネスチャンスになります。
ChatGPTのようなAIは、インターネット越しに「雲の上のコンピューター(クラウド)」で動いています。データをインターネットに送る必要があります。
ローカルLLMは、自分のパソコンの中だけで動くAIです。データを一歩も外に出しません。
会社の経理データ — 取引先、仕入価格、人件費、利益率 — は企業の経営のDNAです。これをインターネットに送らないことは、企業にとって圧倒的な安心感につながります。
「データを外に出さない会計AI」
これが、freeeやマネーフォワードにはできない、
松井事務所だけの武器です。
お父さんも日経新聞で見たことがあるかもしれません。freee(フリー)やマネーフォワードといった会社が、AIで自動仕訳する会計ソフトを売っています。
| 比較項目 | freee / マネーフォワード (クラウド型) |
松井事務所 (ローカルLLM型) |
|---|---|---|
| データの場所 | ✗ インターネット上(クラウド)に送られる | ✓ 自社パソコンの中だけ。外に出ない |
| 機密情報の扱い | ✗ IT企業のサーバーに預ける | ✓ 信頼する会計士が管理 |
| 仕訳の精度 | どの会社でも「平均的」な精度 | ✓ 中林さんのノウハウで業種別に高精度 |
| 提供するもの | ソフトウェアだけ | ✓ ソフト+会計士の専門サービス |
| トラブル時 | コールセンター(顔が見えない) | ✓ 松井先生・息子さんが直接対応 |
クラウド大手が「ソフトウェア」を売るのに対して、松井事務所は「AIを積んだ会計サービス」を売ります。これが事務所として戦える領域です。
長年蓄積したクライアントの仕訳履歴は、AIを賢くする最高の教材。IT企業には絶対に持てない資産
「このパターンは消耗品費」という判断基準。これをAIに教え込めば、オリジナルのAIができる
松井事務所はAI仕訳システムを保有済み。技術の準備は整っていて、あとは使う意志だけ
長年のクライアント関係。「松井先生のシステム」は、見知らぬIT企業より圧倒的に安心
クラウド会計ソフトにデータを預けるということは、無料で自社の情報をIT企業に提供しているのと同じです。
あのIT企業たちは、蓄積されたデータで自社のAIを賢くし、いずれ会計士の仕事を奪おうとしています。
ローカルLLMは、この構造を完全に断ち切ります。データは事務所から一歩も外に出ない。学習したAIも事務所の中で動く。これは、クラウド勢には構造上、絶対に対抗できません。
三つの稼ぎ方を組み合わせます。
AI仕訳ツール+松井事務所の定期チェックをセットにした月額サービス。今の顧問契約の上位プランとして位置付ける。
「松井式AI仕訳システム」を、他の会計事務所に販売。導入事務所が増えるほど、業種別の学習データが蓄積し、AIがどんどん賢くなる。
自社で会計システムを持たない企業に、要件定義からローカルLLM環境の構築、運用支援までを一括提供。単価が高く、利益率が良い。
推奨は「Aを核に、Bで規模を拡大し、Cで利益率を補強」する構成です。
中林さんの作業を観察し、AI仕訳システムをローカルLLM環境で動かす。中林さんの目で精度を評価してもらい、改善サイクルを回す。まずは自社で効果を証明する。
親密なクライアント3〜5社に使ってもらう。フィードバックを集め、使いやすさと精度を磨く。この段階で月額サービスの価格を試す。
自社クライアントでの実績を事例として、他の会計事務所に「松井式」を提供開始。事務所ネットワークを構築する。
建設、小売、サービス業など、業種別に特化したAI会計モデルを完成。地域密着型AI会計のプラットフォームとしての地位を確立する。
松井先生と合意した一番大事な原則です。「中林さんの仕事が増えるようなことは絶対に嫌」
中林さんの「こうする」という判断がAIに学習され、永遠に残る。無駄にならない
AIが出した答えを最終確認するのは人間。新しい取引の判断は、AIにはできない領域
書く作業が減り、確認作業になる。浮いた時間はお茶を飲んでもいいし、新しい仕事でもいい
AIが学習する過程で、中林さんの知識が「教科書」になる。後進の指導者としての役割
本文中の(※数字)の用語を分かりやすく説明します。
松井会計事務所は、ただ業務を効率化するだけではなく、
「データを外に出さない会計AI」を武器に、
会計事務所として新しいビジネスモデルを作れる。
松井先生、息子さん、そして私(玉川)。
3人が揃った今が、ベストタイミングです。